■写真の説明 = 西暦2000年、南南東側から長さ4000mのRunway34(当時成田の滑走路は1本だけでした。)へ着陸進入中の日本航空ボーイングMD-11JBirdノグチゲラを、人参畑内の道路から、午後撮影。先代の鶴丸塗装です。機体の全長は61.21m(ボーイング747-400の87/100。)。プラットアンドホイットニー Pratt&Whitney P&W PW4460 エンジンを装備しているようです。翼端のウィングレットは前方下部の小さな翼と上部の大きな翼とに分かれている独特の形状のものですが、上部翼は翼端渦を主翼の上方と後方に遠ざける通常の働きの他、前方下部翼の発生させた渦による気流を受け推力を生み出す役目も担っているのでしょうか。上部翼の断面は薄翼の腹の部分を膨らませた、孵化したての魚のような形の遷音速翼形 (スーパークリティカル翼形でしょうか。) になっているようです。フラップトラックフェアリングはDC-10同様、他のボーイング機やエアバス機と異なりフラップ後端から突き出ていません。JALのMD-11は、2004.10.12をもって退役したそうです。
◆追記(ノグチゲラについて) = 機首及びウィングレットに描かれた鳥ノグチゲラは沖縄本島北部ヤンバルの固有種です。この写真を撮影していた頃には、私が手にしているそのカメラでその後野生動物を撮影するために数年間に渡りヤンバルの森を駆け巡り、撮影した写真を掲載するウェブサイト (このサイトも。) を作成することになるとは夢にも思っていませんでした。撮影はしませんでしたが、ノグチゲラに遭遇したことはあります。キュッ、キュッと可愛らしい声で鳴きます。近寄っても逃げようとしません。私を観察している様に感じました。
■撮影に使用した機材 = カメラ:Canon EOS-1V + PB-E2 , レンズ:Canon EF 70-200mm F2.8L USM , フィルム:FUJIFILM FUJICHROME Velvia , 一脚:SLIK ザ プロポッド + バル自由雲台 , 露出計:SEKONIC スタジオデラックスIII L-398A