写真画像 アメリカン航空(American Airlines)AA AAL ボーイング777-200ER(Boeing777-200ER) N778AN or N77BAN
■写真の説明 = 西暦2000年、南南東側から長さ4000mのRunway34(当時成田の滑走路は1本だけでした。)へ着陸進入中のアメリカン航空ボーイング777-200ERを、空港と人参畑の間を走る道路の空港寄りの脇の空き地から、午後に撮影。金属の光沢が眩しい機体です。機体の全長は63.7m(ボーイング747-400の90/100。)。装備しているエンジンは、ロールスロイス Rolls-Royce RR Trent875、892、895 等の中の一つのようです。ボーイング777-200用エンジンとして、前述の型の他に、プラットアンドホイットニー Pratt&Whitney 製と ゼネラルエレクトリック General Electric 製のものが在りますが、これらは外観が非常に似ています。
◆追記(エンジンの空気取り入れ部の傾きについて) = エンジンの空気取り入れ口が主翼の前に位置する多くのジェット機では、空気取り入れ口を横から見ると、上の方が下より前に出ていますが何故でしょう。主翼の前にあるエンジンへは巡航時にも主翼の及ぼす影響で正面からではなくやや下から空気が流れるようです。上の写真で“American”と胴体側面に記されたの文字の後方に位置するドアの上に見える細い線は駐機時に役立つ雨樋だと思われますが、この線が巡航時にこの付近を流れる空気の方向を表していると思います。また飛行機は離着陸時に主翼の迎え角を大きく取りますが、その際エンジンへは更に下方から空気が流れると思われます。飛行中に常にやや下から流れて来る空気を吸い込み易いように空気取り入れ口の上の方が前に出ているのでしょう。他に空気取り入れ口の上の方が前に出ていると、駐機中に雨水がエンジン内に入り込み難いという利点が有るかもしれません。
◇主翼の前にプロペラが位置するプロペラ機で、比較的新しく設計された高性能の機種の中にはプロペラの回転軸の前方がやや下を向いているものが少なくないようですが、これには飛行中に常にやや下から流れて来る空気に対してプロペラの回転面が直角になっている方がプロペラが性能を発揮し易いから等の理由があるのでしょう。この場合元々ほぼ静止していた空気の分子がプロペラにより後方でやや上に押し出され、その際空気の分子が及ぼす反作用によって機体はやや下に押し下げられそうですが、プロペラの動かした空気の分子の流れは結局は主翼によりやや下に向きを変えられますので、その心配はないようです。
■撮影に使用した機材 = カメラ:Canon EOS-1V + PB-E2 , レンズ:Canon EF 70-200mm F2.8L USM , フィルム:FUJIFILM FUJICHROME Velvia , 一脚:SLIK ザ プロポッド + バル自由雲台 , 露出計:SEKONIC スタジオデラックスIII L-398A