■写真の説明 = 西暦2005年夏撮影。プラットアンドホイットニーJT9Dエンジンを装備しているようです。最近は2階部分が延長されたSUD型の747ジャンボジェット機が増え、この機体のような2階部分が短い機種を見ると、不思議な感じがします。( 向こうに写っているANAの747はSUD型です。) 写真は胴体部分のクローズアップで、これから滑走路に向かおうとしいる姿です。前のページの写真と同じ機体を同じ時に撮影しました。
■追記 = 胴体側面の各ドア ( 片側5個所有りますが、写真には4箇所だけ写っています。) の上に線が見えますが、これらは雨天時駐機中にドアを開けた際に、胴体表面を流れて来た雨水が機内に流れ込まないように設置されている雨樋だと思います。それぞれ後方が上がったり下がったりしている他に傾斜角度も異なりますが、巡航時の胴体表面の空気の流れる方向に沿うように取り付けられているのでしょう。元々ほぼ静止していた空気の分子は、猛烈な速さで近付いて来た主翼の前で一時的に吸い上げられた後、主翼のコアンダ効果等によって向きを変えられ結局下方に放り投げられます。その際に空気の分子が、機体の一部である主翼に及ぼす反作用によって機体は宙に浮きます。飛行中に胴体と接する空気の分子は、前から後への方向だけでなく上下方向にも動きます。胴体全面に空気の流れを示す多数の線を描き、それらの線を含むそれぞれの胴体の切断面が流線形になっている方が空気抵抗が少ないのではないでしょうか。現在、多くのジェット輸送機の胴体を前後方向と直角な面で切った断面は円形に近いですが、将来はそれがレモンの様な形になるかも知れないと思います。